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アクションメカニズムの発達

1932年のある日、スタインウェイのアクションについて、卓越した完成度であると、かねてから絶賛していたアメリカのピアニスト、作曲家、発明家であるジョゼフ・ホフマンがスタインウェイ・ホールに来館して次のように言いました。「レスポンスの速さが十分ではない。レスポンスをもっと敏感にできないだろうか?」

ホフマンの要求は、スタインウェイピアノが他社製よりもレスポンスが良く、敏感なピアノになる、大きな契機となりました。C.F.セオドア・スタインウェイの甥の子孫にあたるフレデリック・ヴィーターが改良したスタインウェイの加速アクション―アクションを動かす際に強い力ではなく、軽いタッチでも反応するよう開発した―によって、ホフマンの願いは叶えられました。

研究によると、スタインウェイピアノの鍵盤は、他社製のピアノに較べて13%速い反復が可能となっています。この反復の速さを可能にしている特性によって、さらに敏感でレスポンスの良い鍵盤となり、初心者にとっても演奏しやすいピアノとなっています。

スプルースはスタインウェイにとって重要な鍵となっています。また柾目の木材でつくられたアクションのパーツが取り付けられている金属アクションフレームは、継ぎ目のないロゼット型の真鍮製チューブと、木材のダボ、そして真鍮製ハンガーから構成されています。これによって安定した整調が可能になっています。 

 

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